構造の安全性〈金物工法+KSジベル〉
木造の家は、木材の木組みで構成されます。よって、木造建築の安全性を語る上で最も重要なところは、木組みにおける連結部(仕口)です。
【在来軸組工法での疑問】
一般的に呼ばれている在来軸組工法は、伝統的木造建築に見られる仕口加工と基本的に異なります。
近年の職人不足や生産効率アップのために、機械によるプレカット加工が主流となっております。その結果、連結部(仕口)の断面欠損が大きく、安全性が疑問視されています。
-解決方法-
KS構法では、連結部(仕口)の安全性を確保するために、断面欠損が少ない金物工法(メタル接合)としました。しかし、金物工法に使う木材はほとんどが集成材です。その理由は、無垢材の木痩せによるボルトの緩みと、木質が軟らかい杉材では金物(ボルト)がめり込む不安があるためです。国産材にこだわるKS構法は、木構造生産技術研究所で開発されたKSジベル(特許取得)を採用し、その問題点を解決しました。
【KSジベルの特徴】
直径25mmの十字架ジベルを連結部分に挿入することにより、無垢剤の木痩せによるボルトの緩みを防止し、金物(ボルト)のめり込みを緩和します。また、地震時の応力を中心点から均等に伝達するので、従来の材の横に取り付ける補強金物(羽子板金物・ホールダウン金物)と違い、応力の伝達時に起こる力のねじれ(回転)を防止し、地震時の安全性を飛躍的に向上させます。